弘法屋

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フルーツコミュニケーション 日本農業新聞2009年5月

  • 景気低迷の中、フルーツの販売環境も例外ではない。

    しかしながら、
ユニークな販売方法と若さで新しい客層を開拓している会社や、
お客様へのより的確な情報で満足度を高めるために、
積極的に資質向上に努めている仲間達がいる。

    その一つは、プロフェッショナルと称する青果担当者、業界関係者が、
目からうろこを落とす「引売り」という原点回帰の会社だ。
産地からの箱に入った果物をそのままキャリアーに積み、
足で企業の窓口や個人宅に飛び込みで回る。
まさにお客様の「便利」・「気づき」を体現したスタイルで奮闘している。
そんな素朴なやり方が新鮮に映り、最近ではマスコミの露出も増えて、
更にお客様からの安心感につながっている。


    一方、こんな時期だからこそ、
お客様とのコミュニケーションをより充実させて
食欲や栄養評価以上に文化まで販売(提供)しようというのが、
フルーツアドバイザー協会の仕事の一つ、教育DVD。
青果物販で、プライオリティの高い情報は、セルフでは「価格」対面では「質」。
まさに対面時、「質」を裏打ちする信用力を向上させる内容となっている。
情報過多の時代だからこそ、それを正確に選択し、
的確に提供することに価値が出、そこから信用や安心が培われる。
適切なアドバイスによって商品価値が驚くほど変わることは、
その商品の持つ情報が豊富なほど、顕著であり、
まさに青果物は、そのアプローチによって化ける商材でもある。

    したがって、キーワードは「安さ」ではなく、「思い」と「伝え方」。
その「思い」が伝わった時、お客様との「絆」が生まれ、気持ちが動く。
頑張る仲間に見習い、
経済の風向きに迎合し過ぎずに「食」の生産や流通を、不景気風から守りたい。