景気低迷の中、フルーツの販売環境も例外ではない。
しかしながら、 ユニークな販売方法と若さで新しい客層を開拓している会社や、 お客様へのより的確な情報で満足度を高めるために、 積極的に資質向上に努めている仲間達がいる。
その一つは、プロフェッショナルと称する青果担当者、業界関係者が、 目からうろこを落とす「引売り」という原点回帰の会社だ。 産地からの箱に入った果物をそのままキャリアーに積み、 足で企業の窓口や個人宅に飛び込みで回る。 まさにお客様の「便利」・「気づき」を体現したスタイルで奮闘している。 そんな素朴なやり方が新鮮に映り、最近ではマスコミの露出も増えて、 更にお客様からの安心感につながっている。
一方、こんな時期だからこそ、 お客様とのコミュニケーションをより充実させて 食欲や栄養評価以上に文化まで販売(提供)しようというのが、 フルーツアドバイザー協会の仕事の一つ、教育DVD。 青果物販で、プライオリティの高い情報は、セルフでは「価格」対面では「質」。 まさに対面時、「質」を裏打ちする信用力を向上させる内容となっている。 情報過多の時代だからこそ、それを正確に選択し、 的確に提供することに価値が出、そこから信用や安心が培われる。 適切なアドバイスによって商品価値が驚くほど変わることは、 その商品の持つ情報が豊富なほど、顕著であり、 まさに青果物は、そのアプローチによって化ける商材でもある。
したがって、キーワードは「安さ」ではなく、「思い」と「伝え方」。 その「思い」が伝わった時、お客様との「絆」が生まれ、気持ちが動く。 頑張る仲間に見習い、 経済の風向きに迎合し過ぎずに「食」の生産や流通を、不景気風から守りたい。