お中元、お盆を過ぎ、果物屋にとっての夏ギフトのシーズンを終えた。 年々、フルーツギフトのスタイルは、流通業界同様、変化している。 百貨店のお中元では、受注額で、既に、定番であった ハムや産直フルーツを 「スウィーツ」が抜いているところもある。 つまり、産直生産者の「顔」もたくさんになるとイメージの鮮度が落ち、 その価値も相対的に低下するのである。 「スウィーツ」のパテシェも、何れ又、然り。
次にどうなるか?
地域や期間限定品の開発や、 ナショナルブランド対ローカルスタンダードの 二元化と言ったところであろうか。 ローカルと一口に言っても企画に対してのオリジナル性に加え、 「判り易さ」と「特別感」を合わせ持つブランド力が必要であろう。 お客様は、このナショナルとローカルを使い分けることで、 自分の送り先の志向に、より綿密にフィットさせ、 満足されることになっていく。
我々の出店している百貨店業界は、 再編を繰り返して、系列化し、 取り扱いアイテムが全国一律、画一化していく一方で、 「地元(ローカル)「独自(オリジナル)」のカラーを 逆に全国に発信していく。 (首都圏には、ローカルパワーが無いのだ) そこで、ナショナルブランドの「知名度」「安心感」に対して、 ローカルスタンダードに求められるものは 「高い品質はもちろん独自の規格と評価の判り易さ」である。 地元の特産であり、内容と情報で 他エリアに優越性のある商材を使い、 企画限定の規格を目に見える形で打ち出すことにある。 「地産地消」「適地適作」をキーワードに、 強味をセールスポイントに昇華させる きめ細やかなマーチャンダイジング(商品化計画)を、 生産者サイドである組合が、 公平、平等性の原則を乗り越えられるかが課題となる。